コーチどらごんのつぶやき

日本とスペインはどちらの考え方が良いのか、悪いのか、それは、家庭により教育方針が違うのと同じ様に、判定する事は困難であります。

基本的な考え方として、他人に迷惑をかけるという意識は低く、自分がこうしたいからこうするという、自分を全面に押し出す性格です。

最初、イライラしたのが、歩道を塞ぐように立ち止まって話し込んだり、人混みの中、周りにお構いなしに大声で話したり、公共の場でカップルがいちゃついたり。。。😚😽

挙げ句の果て、週末は決まって深夜の住宅街でも大声で歌う酔っぱらいが街に溢れるしまつ。🥴🍻

また、歳下が歳上に対して意見を言うのは当たり前。

時間にルーズで、基本謝らない。。

他にも沢山あるが、日本の教育を受けてきた自分は、イライラの毎日だったのを覚えています。💢いら

しかし、成人した後は、殆どの人がしっかりと自分の意見を言え、自分の意思を持って行動し、教養があり、家族や仲間を大切にする思いやりある人間に育っています。

まるで、青虫🐛が蝶々🦋に孵化する過程のように、突然大人へと変貌します。

スペイン人はガキだなぁと思っていた子が、高校生くらいから、見た目も考えも大人となります。

逆に日本の高校生、大学生は、子供っぽく見えてしまう。

そして、やると決めたら遊びも仕事も徹底的にやり、合理的でなく、意味のない事に対しては、全くやらなくなる。🤪

試合もリーグ戦で降格が決まれば、練習も来なくなったり、工事は期限過ぎてるのにダラダラやるけど、祭りの時はキッチリ仕上げてくる。🎶

子供やお年寄り、障害者に対してとても優しい😇

女性がめっちゃ強い。

一旦怒ると周りの目関係なく、引くくらいの暴言を吐きまくる😤💢

一度飲んだら友達になれる🤝

敵に回したらかなり厄介😰

ただ、スペイン人が皆こんな感じではなく、国内でも東西南北中央地区によって、考え方や価値観が違います。

スペインは数百年前までいくつかの国に分かれていたので、文化の違いが考え方に反映されているのですね。

好き嫌いはあるけど、一度ハマればずっとスペイン🇪🇸は好きになるかも。

一生に一度は行ってみたい国。🇪🇸


約20年ほど前から、ピリオダイゼーション理論というトレーニング方法がもたらされ、モウリーニョ監督始め、グアルディオラなどが、このトレーニング方法を取り入れた事で、指導者達の間では大革命が起こりました。

では、いったいピリオダイゼーションとは何か。

簡単に言うと、フィジカルも、技術も、判断・メンタルも、サッカーでしか身に付かないという哲学(考え方)であります。

ひと昔前のトレーニングは、リフティングやらドリブル練習やら、陸上のトレーニングを入れたりして、それぞれの項目を分けてトレーニングしてきました。

しかし、それでは、ボール扱いが上手く、走るのが早い選手は育つけれど、結局、試合で力が発揮できない選手となってしまいます。

小難しい話になりますが、この理論ではサッカーを一つの生命体と考えることで、科学的に分析・解明できることと、予想不可能な事態などに分類され、サッカーの本質を捉える事ができます。

例えとして挙げられるのが、魚は骨、筋肉、心臓、血管など分解する事ができ、メカニズムは解明できますが、それを正しく元に戻しても魚は蘇生しません。

サッカーの本質は正に生命そのものであるという考え方です。

その考えを基に、様々なトレーニング方法が開発されてきました。

その一つに、トレーニングに含む5大要素[戦術、技術、フィジカル、判断、メンタル]というのがあります。

現代サッカーでは5大要素を含んだトレーニング(インテグラルトレーニング)を行い、よりサッカーの本質に近づいた選手育成を行っています。

つまり、良い選手の基準とは、基本的にこの5大要素の数値が高い選手ほど評価される傾向にあります。

だから、めちゃくちゃボール扱いが上手くて、筋トレしてマッチョになっても、戦術に基づいたトレーニングをしてなく、判断、メンタルが無ければ試合ではその力が発揮されないのです。

緊張、ヤル気、向上心などのメンタル=脳であり、技術習得も神経や集中力など司る脳からの指令であり、判断・戦術理解も脳であります。

その脳ミソは体(フィジカル)の一部分であるという考えから、脳とフィジカルは深い関連があります。

だから、運動する方が集中力も上がり、学力も向上するのです。

こう見えてサッカーは奥が深いのですね。


レアル・マドリードの下部組織には、毎年8,000人余りの入団希望者がセレクションを受けに来ます。

かつて、ネイマール選手もジュニアユース時代に受けに来ていたのです。

さて、何度かその現場に帯同させてもらいましたが、セレクションの内容は至ってシンプル。

基本的に試合をするのみ。

スカウティング担当者に話を聞くと、選手の良し悪しを決める様々な要素がありますが、技量やサッカーIQを測るうえで、

最初のファーストタッチで技量が分かり、5分も見ればその選手の良し悪しが分かると。

一体どこを見ているのか?

基本的には、C•O(コントロール・オリエンタード)といわれるトラップであります。

厳密には、ボールを止めるトラップではなく、次の動作を考え実行するコントロールのことです。

多くの選手は
①足元にボールを止めて
②コントロールして
③パスする
①、②、③の一連の動作をします。

コントロール・オリエンタードとは、ボールが来たら①次やるべき方向へコントロールして
②パスを出します。

つまり、タッチでいえば2タッチで全て実行できる選手を指します。

動作にすれば、コントロール・オリエンタードは1、2の動作であり、多くの選手が行う1,2,3の動作と大差ないように感じます。

しかし、コントロール・オリエンタードを実行するに当たり、以下の要素が必要不可欠となり内容が大きく異なります。

・事前の情報収集
(敵の位置、味方の位置、ボールの位置、スペース、自分が位置するエリア、時間、フォーメーション…)

・戦術理解
(情報から自分がしたい事をするのではなく、次にするべき優先順位が分かっている状態で実行する)

つまり、ただボールを足元で止めるトラップなのか、戦術を伴うスペースへ運ぶ[コントロール・オリエンタード]なのかは、スペースを把握している為、その選手のプレー速度が違い、一目瞭然で分かります。

前者はボールを止めてから周りを見てパスするので、タッチ数が多くなります。

後者は、ボール受ける前に周りをキョロキョロ見渡し、既に情報を入れているので、コントロールからパスまでが早いのです。

スカウトの目に留まる優秀な選手は、まずこのコントロール・オリエンタードでプレーできている事が前提なのですね。

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